はじめに
こんにちは。かがみんです。
今日は、自営業者の老後資金問題について、深掘りしてお話ししたいと思います。
私自身、事業主、フリーランスとして働いているので、この問題には人一倍関心があるんです。
最近、ふと考えたんです。「このまま行けば、老後はどうなっちゃうんだろう?」って。正直、不安で夜も眠れないくらいでした。
でも、ただ不安がっているだけじゃラチがあきませんね。だから、徹底的に調べてみることにしました。
今回の記事では、自営業者が直面する老後の資金問題について、できるだけ分かりやすく解説していきます。
特に、国民年金だけでは不十分な理由や、よく耳にする新NISAやiDeCoなどの制度の実態について詳しく見ていきます。
これから書くことは、私の個人的な見解や経験に基づいています。でも、できる限り客観的な情報も織り交ぜながら、みなさんと一緒に考えていけたらいいなと思っています。
また詳細な数値は時期によって多少は上下するものもあるので大雑把な目安だと思ってもらえればありがたいです。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう。
引用元:
[1] 厚生労働省 「公的年金制度の概要」
[2] 国民年金基金連合会 公式ウェブサイト
[3] 金融庁 「資産形成に関する情報提供」
[4] 日本証券業協会 「NISA(少額投資非課税制度)」
[5] 国民年金基金連合会 「iDeCo(個人型確定拠出年金)」
まずはこちらの動画を観てみて下さい。新NISAなどの貯蓄型の投資は信用できるのか?という動画です。
森永卓郎さん、相変わらず面白い人ですね。私は2024年の裏金事件以来、自民党(の全員とは言いませんが)に懐疑的なのでこの動画の内容には賛同する部分もありました。
では、少しずつ考えてみましょう。
自営業者の老後資金問題:その根本原因
まず、自営業者の老後資金問題がなぜ起こるのか、その根本原因から見ていきましょう。
1.1 国民年金だけじゃ足りない!
自営業者の多くは国民年金にしか加入していません。これが最大の問題なんです。なぜかというと、国民年金の満額受給額が年間たったの約78万円だからです。(目安です。老齢基礎年金の受給額は多少上下する事があります))
ちょっと考えてみてください。月々6.5万円ほどで生活できますか?私は無理です。食費や光熱費、医療費、家の修繕費を考えたら、とても足りません。
対して、会社員の方々は厚生年金にも加入しているので、標準的な受給額は年間約264万円になります。月々22万円ほどですね。自営業者の3倍以上の差があるんです。
これを聞いて、「えっ、そんなに差があるの!?」って驚いた人もいるんじゃないでしょうか。私も最初は目を疑いましたよ。
1.2 退職金という概念がない
会社員の方々には、長年の労をねぎらう意味で退職金が支給されることが多いですよね。でも、自営業者には退職金という概念がありません。
私の友人で、大手企業を定年退職した人がいるんですが、その人が受け取った退職金は2000万円超えでした。羨ましい限りです。
この退職金、老後の生活資金としてかなり大きな役割を果たすんです。家のリフォームをしたり、旅行に行ったり、あるいは投資に回したりと、使い道は様々です。
でも、自営業者の私たちには、そんな大金が降って湧いてくることはありません。老後の資金は、全て自分で準備しなければならないんです。
1.3 収入の不安定さ
自営業者の収入って、景気や季節、個人の営業力によってかなり変動しますよね。私も、月によって収入が2倍以上違うことがザラにあります。
特にコロナ禍の頃なんか酷いもんでした。思い出したくもない程。
この収入の不安定さが、将来の資金計画を立てにくくしているんです。「今月はちょっと贅沢しちゃおう」と思っていたら、翌月の仕事がキャンセルになって収入激減…なんてことも珍しくありません。
安定した収入がないと、計画的に老後の資金を貯めることが難しくなります。「今月の余裕資金で投資しよう」と思っても、翌月の生活費に充てなければならなくなるかもしれません。
これらの要因が重なって、自営業者の老後資金問題が深刻化しているんです。でも、ここで諦めてはいけません。次は、この問題に対してどのような対策が考えられるのか、見ていきましょう。
老後資金対策:NISAやiDeCoは救世主となるか?
自営業者の老後資金問題に対して、よく耳にする対策がNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)です。確かに、これらの制度は老後資金作りの強い味方になる可能性を秘めています。でも、本当にそれだけで十分なのでしょうか?
2.1 NISAって何?メリットとデメリット
NISAは、少額投資の利益を非課税にする制度です。簡単に言えば、株や投資信託で儲けた分に税金がかからないんです。
【メリット】
・運用益が非課税
・比較的自由に引き出せる
・幅広い金融商品に投資可能
正直、これだけ聞くと「いいじゃん!」って思いますよね。私も最初はそう思いました。
でも、ちょっと待ってください。デメリットもあるんです。
【デメリット】
・元本保証がない(損する可能性もある)
・投資の知識が必要
・非課税枠に限度がある
特に注目してほしいのが、元本保証がないという点です。つまり、運用を誤れば老後資金が減ってしまう可能性もあるんです。
私の知り合いで、NISAを使って投資を始めた人がいます。最初は順調だったんですが、ある日突然株価が暴落。結局、元本の10%近くを失ってしまいました。老後資金づくりのつもりが、逆効果になってしまったんです。
2.2 iDeCoの実態
次に、iDeCoについて見ていきましょう。iDeCoは、自分で掛け金を払い、自分で運用し、将来受け取る年金のことです。
【メリット】
・掛け金が全額所得控除になる
・運用益が非課税
・受け取り時も税制優遇がある
税制面でかなり優遇されているのが分かりますね。「こりゃいいな」と思った方も多いんじゃないでしょうか。
でも、ここにもデメリットがあります。
【デメリット】
・60歳まで原則引き出せない
・運用次第で元本割れの可能性がある
・手数料がかかる
特に注目してほしいのが、60歳まで引き出せないという点です。
ある日、自営業仲間の私の友人が緊急で300万円必要になりました。彼はiDeCoに加入していて、口座には500万円以上あったんです。でも、引き出せない。結局、親戚からお金を借りて足りない分は高利の消費者金融から借りることになってしまいました。
消費者金融に支払う利子を考えると大きなマイナスです。
これって、本当に老後資金の対策になっているんでしょうか?確かに、税制優遇は魅力的です。でも、柔軟性に欠ける面もあるんですね。
2.3 小規模企業共済のジレンマ
自営業者向けの制度として、小規模企業共済というものもあります。これは、廃業や退職時に一時金や分割給付金を受け取れる制度です。
【メリット】
・掛け金が全額所得控除になる
・受け取り時に税制優遇がある
・廃業・退職時に一時金として受け取れる
一見すると、自営業者にピッタリの制度に見えますよね。でも、ここにもいくつか注意点があります。
【デメリット】
・掛け金の上限がある
・運用利回りが低い
・中途解約すると元本割れの可能性がある
特に運用利回りの低さは要注意です。最近の金利環境では、ほとんど増えないと言っても過言ではありません。
友人のお父さんも小規模企業共済に加入していましたが、20年以上掛け金を払い続けて受け取った金額は、払込総額とほとんど変わらなかったそうです。インフレを考えると、実質的にはマイナスになっているかもしれません。
現実を直視する:これらの制度だけで十分?
ここまで、NISAやiDeCo、小規模企業共済について見てきました。確かに、それぞれに魅力的な特徴はあります。でも、正直なところ、これらの制度だけで老後資金問題が解決するとは思えないんです。
なぜなら…
3.1 運用リスクの存在
まず、NISAもiDeCoも、基本的に自己責任で運用する必要があります。つまり、うまく運用できればいいですが、失敗すれば老後資金が目減りしてしまう可能性があるんです。
私の古い付き合いのご近所さんは、iDeCoで積極的な運用をしていました。最初は順調だったんですが、大きな市場変動があった時に、資産が大幅に減ってしまったんです。老後が近づいていただけに、本当にショックだったそうです。
3.2 インフレの脅威
また、小規模企業共済のように、運用利回りが低い場合、インフレに負けてしまう可能性があります。
例えば、年間1%のインフレが20年続いたとしましょう。1000万円の資産があったとして、何も運用しなければ、20年後の実質的な価値は約820万円まで目減りしてしまいます。
先進国のくせにインフレが30年も続いている珍しい国に住んでいる私達にとってはあり得ない話ではありません。(◯民党さん。勘弁して下さいよ?マジで)
つまり、お金を増やすどころか、現状維持するのも難しいんです。
3.3 予期せぬ出費
さらに、老後には予期せぬ出費がつきものです。医療費や介護費用、はたまた家のリフォーム費用など、思わぬところでお金がかかることがあります。
以前、私の祖母は、75歳で突然入院することになりました。幸い大事には至りませんでしたが、2週間の入院で50万円以上かかったそうです。老後の資金計画では、こういった不測の事態も考慮に入れる必要があるんです。
3.4 長生きリスク
最後に、「長生きリスク」という言葉を聞いたことはありますか?これは、予想以上に長生きすることで、準備していた老後資金が足りなくなるリスクのことです。
日本の平均寿命は年々延びています。でも、健康寿命も比例して伸びてる訳じゃありませんからね。
働けないくらい体力が落ちたあとの時間が長いという事です。
その分だけ老後資金も必要になるんです。80歳まで生きると思って準備していたのに、90歳、100歳まで生きてしまったら…考えただけでゾッとしますよね。
結論:現実を見据えた対策が必要
ここまで、自営業者の老後資金問題について、様々な角度から見てきました。NISAやiDeCo、小規模企業共済など、一見魅力的に見える制度もあります。でも、正直なところ、これらの制度だけで老後の生活を安心して送れるとは言い切れません。
なぜなら、これらの制度にはそれぞれデメリットがあり、またそれだけでは老後に必要な資金を確保するのは難しいからです。
・NISAには非課税枠の制限があり、元本保証もありません。
・iDeCoは60歳まで原則引き出せず、運用次第では元本割れの可能性もあります。
・小規模企業共済は運用利回りが低く、インフレに負けてしまう可能性があります。
さらに、予期せぬ出費や長生きリスクなど、老後には様々な不確定要素があります。これらを考慮すると、現状の制度だけでは十分とは言えないんです。
じゃあ、どうすればいいの?と思う方もいるでしょう。正直、簡単な解決策はありません。でも、まずは現実を直視することが大切です。
自営業者の私たちは、会社員以上に自己責任で老後に備える必要があります。それは大変なことですが、同時にチャンスでもあるんです。
現実的な対策:できることから始めよう
では、具体的にどんなことができるでしょうか?ここでは、いくつかのアイデアを紹介します。ただし、これらは万能の解決策ではありません。あくまでも参考程度に考えてください。
5.1 複数の金融商品を組み合わせる
NISAやiDeCo、小規模企業共済など、それぞれの制度にはメリット・デメリットがあります。そこで、これらを上手く組み合わせることで、リスクを分散させつつ、それぞれのメリットを活かすことができます。
例えば、iDeCoで長期的な資産形成を行いつつ、NISAで比較的自由度の高い投資を行う。さらに、小規模企業共済で安定的な積立を行う…といった具合です。
ただし、これには相応の知識と管理能力が必要です。私も試行錯誤の毎日ですが、少しずつ勉強しながら取り組んでいます。
5.2 生活スタイルの見直し
老後資金を増やすには、支出を抑えることも重要です。ここで言いたいのは「無理に節約しろ」ということではありません。むしろ、自分にとって本当に必要なものは何かを見極めることが大切です。
私の場合、外食の頻度を減らし、自炊を増やしました。最初は面倒くさいと思っていましたが、今では新しい趣味として楽しんでいます。結果的に、食費が月に2万円ほど減りました。年間で24万円。これが30年続けば720万円です。馬鹿にならない金額ですよね。
5.3 副業や複数の収入源の確保
自営業の強みを活かして、複数の収入源を持つのも一つの手です。私の場合、本業の仕事に加えて、ブログも本業だと思って活動しています。
収入が増えるだけでなく、リスク分散にもなります。一つの仕事が減っても、別の仕事でカバーできるからです。
ただし、やみくもに副業を増やせばいいというものではありません。自分の得意分野や興味のある分野で、無理のない範囲で始めることが大切です。
5.4 健康管理の重要性
最後に、これが一番大切かもしれません。いくら老後資金があっても、健康でなければ意味がありません。
私は最近、毎朝30分のウォーキングを始めました。特別なことはしていませんが、体調が良くなったのを実感しています。医療費の節約にもなりますしね。
健康であれば、仕事を続けられる可能性も高くなります。実際、私の周りにも70代になっても現役で活躍している自営業者の方がいます。彼らを見ていると、「老後」の定義すら変わってくるような気がします。
まとめ:希望を持って現実と向き合う
ここまで、自営業者の老後資金問題について、かなりシビアな話をしてきました。正直、暗い気持ちになった方もいるかもしれません。
でも、決して悲観する必要はありません。確かに、NISAやiDeCo、小規模企業共済といった制度には限界があります。
でも、それを知った上で、自分なりの対策を考え、実行していくことが大切なんです。
私たち自営業者には、会社員にはない自由があります。その自由を活かして、自分らしい老後の準備ができるはずです。
その一例がインターネットでお金を稼ぐ方法です。
インターネットが普及していなかった昭和時代には、想像もできなかったような収入の形が、現代では当たり前のように存在しています。
特に注目すべきは、インターネットを活用した自動的な収入の仕組みです。
たとえば、オンラインショップでは24時間365日、店主が直接対応しなくても商品の注文や決済が自動的に行われます。
また、動画配信プラットフォームやブログでは、一度コンテンツを投稿すれば、視聴者やアクセスに応じて継続的に広告収入が得られます。
さらに、電子書籍やオンライン講座などのデジタルコンテンツは、作成後は在庫管理や発送の手間もなく、世界中の方々に向けて自動で販売することができます。
昭和時代であれば、実店舗の営業時間内での対面販売や、印刷物の在庫管理、電話での注文受付など、すべての業務に人手が必要でした。
このように、テクノロジーの進歩により、私たちの働き方や収入を得る方法は大きく変化しました。
もちろん、これらの仕組みを構築し、継続的に運営していくためには相応の努力と工夫が必要です。
しかし、一度軌道に乗せることができれば、寝ている間でも収入を得られる可能性が広がっているのです。
昭和時代には夢物語だったこのような収入の形も、今では多くの方々の現実となっています。時代の変化とともに、新しいビジネスチャンスが生まれ続けているのです。
今回の記事が、みなさんにとって「自分の老後について真剣に考えるきっかけ」になれば嬉しいです。正解は一つではありません。
一人一人が自分の状況を見つめ直し、できることから始めていく。そんな前向きな一歩を踏み出すヒントになれば幸いです。
自営業者の老後。不安はつきものです。でも、その不安と向き合い、一歩ずつでも対策を進めていく。そんな前向きな姿勢が、きっと明るい未来につながっていくはずです。
では今回はこの辺で。かがみんでした。
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